「迫真!トイレくんのトイレ品評会の巻」

「はーい、どうもどうも。またもやご登場のトイレくんであります」






「そして再びアシスタントのペーパーくんです」






「で、今回は何やるんスか?」






「って、知らないのかよ!?今回は様々なトイレを品評するんだよ!」






「説明サンクス」






「あーあ、前回も何の企画か知らなかったからなー。不安だなー」






「いいじゃん、べつに。俺様はいついかなる時でも対処できるのだ」






「何言ってるんだか。今回、トイレくんには様々なトイレに点数をつけてもらいます」






「おっ、たのしそうじゃん」






「・・・いやな予感しかしない・・・・」




















1:「駅のトイレ」

「まず最初は駅のトイレです。シンプルイズベストって感じだね。黒い壁がシックです」






「3点」






「え!?それって100点満点中で!?」






「そうだよ」






「いくらなんでも厳しすぎるだろ!!」






「なーんか、貧相なんだよなー。華が無いというかさ」






「・・・ああ、やっぱりトイレくんに品評させないほうがいいかなー」






「いやいや、待てよ。俺は自分に正直なだけだぜ?」






「正直っつーか、口が悪いんだよ、トイレくんはさー」






「まあいいだろ。次行こ、次」






「先が思いやられるけど・・・次いきまーす」






「よろ~」




















2:「映画館のトイレ」

「映画館のトイレです。青タイルがオシャレだね。トイレ自体のデザインもかっこいい!」






「そうだな。なかなかイケメンのトイレだな。俺様には負けるけど」






「・・・・・。じゃあ、点数つけてもらいましょう」






「29点」






「うっわ、低っっ!!何ソレ!?どういう基準!?」






「こいつはイケメントイレだけど、なーんか、気に食わないんだよな。キザな感じがしてさ」






「ええ~・・・。それってトイレくんのただの嫉妬じゃないの?」






「嫉妬じゃねえよ!!俺はキザなやつが嫌いなんだよ!たとえどんなにイケメンだろうとな!!」






「・・・・・・・」






「キザなトイレはだめだ!!トイレは常に謙虚であるべきなんだよ!! こいつには謙虚さが足りねえ!!」






「・・・あのさ、トイレくんは自分が謙虚だと思ってるの?」






「何言ってるんだ?俺はいつだって謙虚だぞ」






「・・・・じゃあ、次、行きましょか」






「おっしゃあ!行くぜっっ!!」




















3:「ムクロジ家のトイレ」

「次はムクロジ氏の家トイレです。雑多な感じが"家"って感じだね」






「6点」






「またもや低い・・・」






「いくら家トイレとはいえさー、もうちっと綺麗にできないもんかね」






「まあ、たしかにちょっとごちゃついてるけどさ」






「水を青色にして綺麗感を出しても無駄だっつうの!もっと片付けろ!」






「はーい、じゃあ、次いきまーす」




















4:「カラオケのトイレ」

「お次はカラオケのトイレです。女の子って感じのかわいい系のトイレちゃんです」






「72点」






「ええっっ!!?かなり高評価!!??」






「俺は女の子には優しいんだぜ?なんかこのトイレはギャルって感じで好きだな」






「・・・あーあ、完全にトイレくんの好みに走っているよ・・・」






「暖色系の光が優しく彼女のほてった体を照らし出している・・・。素晴らしい」






「はいはい、エロ小説みたいなこと言ってないで次いくよ」






「よろしく~」




















5:「歯医者のトイレ」

「歯医者さんのトイレです。手すり棒も付いていてお年寄りにも優しい感じ」






「9点」






「・・・・って、また低評価かよ!!」






「このトイレの形を見ていると歯医者のキィィイイインて音を思い出して嫌な気分になるんだよ」






「なんだそれ・・・もはや、ただのいちゃもん大会になってきました」






「なんか、せせこましい雰囲気が出ているんだよなー、このトイレは」






「せせこましいって、なんだよ!文句の付け所がわけわからん!!」






「とにかく、俺は歯医者嫌いだからなっっ」






「・・・それでは次、行こうか」






「おーしっ。なんでも来やがれいっっ!」




















6:「銀行のトイレ」

「銀行のトイレです。綺麗だし、なかなか紳士な雰囲気のトイレです」






「2点」






「うっわ~・・・・。今までで一番、低評価だけど、なんでなの?」






「高慢ちきな雰囲気が出ていて、気に食わねえ。なんだこいつ、て感じ」






「ええ~・・・」






「わたくしは、清き正しきトイレですのよオホホホ、て声が聞こえてきそうで嫌なんだよ」






「なんだよそれ」






「文学で例えると、カラマーゾフの兄弟のカテリーナっていうプライドの高い女を思い出すな」






「いやいや、トイレを文学のキャラに例える方がおかしいよ!?」






「俺は基本的に女好きだが、プライドの高すぎる女は好かんのだ」






「・・・・そうですか。じゃ、次いくよ」






「夜露死苦っっ!!」




















7:「コンビニのトイレ」

「お次はコンビニのトイレです。適度に掃除されてて適度な清潔感があるね」






「50点」






「おっ!?トイレくんにしては意外と高評価だね。なんで?」






「ま、ペーパーくんの言うとおり、"適度感"があっていいんだよ」






「へえ」






「トイレっつうのはな、適度な雰囲気っつうのが大事なんだよ。受け入れやすいというかさ」






「なるほどなるほど・・・って、それも単なるトイレくんの好みでは?」






「ま、そうだな」






「そうだな、って認めちゃうのかよ!!あ~あ、いいかげんなんだから・・・」






「次、いこうぜ次」






「はーい行きましょう」




















8:「講談社のトイレ」

「次は講談社の会社のトイレです。なかなか雰囲気のいい、安心感のあるトイレです」






「82点」






「おっ!かなり高評価じゃん」






「なんというか、このトイレはバーのママみたいな雰囲気があっていいんだよ」






「ふーん」






「"おかえりなさい"って、優しく言ってくれそうな温かい雰囲気があってさ・・・」






「たしかに言われてみればそんな気もするなあ」






「だろ?」






「でもそれも、トイレくんの個人的好みだよね」






「そうに決まってんじゃん」






「・・・あーあ、開き直ってやんの」






「んじゃ、次、いくぜ次ぃ!!」




















9:「精神科のトイレ」

「精神科のトイレです。お花の壁紙、手洗いの所の草花、とチャーミングなトイレです」






「78点」






「おおー、またもや高評価」






「やっぱり、かわいこちゃんには甘い点数つけちゃうんだよな、俺って」






「はいはい、わかってますよ」






「このトイレちゃんは清楚な女の子って感じでいいな。実にいい」






「なんかもはやトイレくんの女の好みを聞くだけの品評会となってます」






「やっぱりかわいいトイレはいいよなっっ」






「はい、次に行きましょう」






「なんでも来い!!!」




















10:「トイレくん自身」

「最後は総合病院のトイレ・・・つまり、品評をしているトイレくん自身です」






「100点っっ!!!!!」






「あー・・・結果は見えてましたね」






「だって俺様は総合病院のトイレだぜ?満点に決まってんだろ」






「うん・・・わかってたよ・・・うん」






「毎日毎日、様々な病を抱えた人々の排便を救っている・・・なんて尊いんだ・・・」






「はいはい、ナルシストもほどほどにね」






「俺がいるからこそ、救われている・・・皆が、俺を、求めている・・・」






「あーあ、自分の世界に入っちゃったよ・・・」






「俺がいないと、だめなんだろ?皆・・・愛してるぜ・・・」






「トイレくんが自分の世界に入っちゃったので、ここらで終わりにしまーす」






「俺は・・・俺は・・・」






★おしまい★







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