第1便「ムクロジ、妄言、及び語りの巻」

毎日毎日ぼくらは糞尿を~♪ 飲み込み続けて~・・・♪ (およげたいやきくんのメロディーで)

どうも、ムクロジであります。

「トイレ」という存在は、なんて健気で

頑張り屋さんな機械なんだろう・・・。

思えば私は、トイレという存在について、

考えたこともなかった。

なぜかというと、生活にすっかりと

溶け込んでしまっている、「アタリマエ」の

存在だからだ。

この、「トイレ」という機械を意識したのは、

かれこれ2週間ほど前だった気がする。

そう、ほんとに最近の最近なのである。

「トイレって、毎日毎日、文句も言わずに私たち人間の

クソ汚いおしっこやウンコや糞尿の付いたティッシュを

飲み込み続けている・・・。なんて健気な機械なんだろう・・・!」

そう、トイレは「健気」なのだ。

人間のクソ汚い排泄物を飲み込み続けるそのド根性には

計り知れないものがある。

もし自分がトイレになったとしたら、

半日も持たないだろう。

しかし、トイレくんは「つらい」「いやだ」「めんどくさい」なんて、

そんなことは露とも思っていないかもしれない。

そう、トイレくんは作られた初めから、

「糞尿が好物」と、製作者からインプットされているのかもしれない。

私は過去に一度、飲尿療法を試しにやってみたことがある。

飲尿療法とは、簡単に言ってしまえばおしっこを飲む健康法である。

そして、私が飲んだおしっこの味は、「にがい味」であった。

「にがい味」が好き、という人はあまりいないであろう。

ウンコの味は、さすがにそこまでの勇気が出ないので

私は食べたことは無いが、

漫画太郎という漫画家さんの描いた漫画の中では

婆さんの糞を顔面に、

くらった男が「くせえ!ていうか、にげえ!」 と、

ウンコの味が「にがい味」であることが描かれてある。

つまり、私たち人間の尿道やケツの穴から排泄されるものたちは、

「にがい味」をしていることになる。

トイレくんたちは、製作者から「にがい味」を好みの味として

インプットされているのではないか、

だからこそ、あんなにも淡々と仕事をする(糞尿を飲み込む)のかもしれない。

そうだ、きっと、そうに違いない。

だが、たとえそれでも私はトイレくんのことを

「健気」だと思ってしまう。

きみは、ただ糞尿を飲み込むだけの毎日に満足しているのかい?

本当は、こんなこと、やりたくないと思っていないかい?

・・・思わず、そう、問いたくなってしまう。

しかし、これは愚問である。

人間が、「私たち人間はなんのために生きるんだろう」と

思うことと、同じようなことである。

そう、「意味なんか無い」。

私たち人間は、「意味」が好きだから、

理由を探してしまう、名前を付けたがる、物語を作りたがる。

しかし、トイレくんは「糞尿を始末する」、ただそれだけなのである。

トイレくんは「生きる意味」なんか考えなくても、崇高な存在なのである。

・・・いや、トイレくんは「生きる意味」なんか考えないからこそ、

崇高なのである。

ただただ、ひたすらに「仕事」をこなす。

これほどまでに従順で健気で頑張り屋さんな存在は、

他にあるだろうか?

私には、トイレくんに対しては、ただひたすらに感謝の念しかない。

トイレくんよ、いつもありがとう!!!

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