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「ミミズの使者の夢」
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僕が近所をぶらぶらと散歩していると
両耳に太いミミズを付けた謎の生物がいた。
なんとなくやばそうな感じなので
一生懸命に無視して通り過ぎたが
案の定、その謎の生物に捕まってしまった。
「なんか用?」とそいつは僕に聞いてきた。
「用なんて無いよ。散歩してただけ」と僕が言うと
「じゃあ、一緒に散歩をしよう」とそいつは言った。
僕は嫌だなと思いつつ、なんとなく断れなくて
そいつと一緒に散歩することになった。
「ミミズを見つけたら、俺にくれよ」とそいつは言ってきた。
「ミミズ以外を君にあげたら、どうなるの?」と
僕が聞いたら、そいつは「どうもならないよ」と言った。
「ここ、僕の家だから。じゃあねバイバイ」と僕が言うと
「明日も明後日もそのまた次の日も、一緒に散歩しようぜ」と
そいつは言ってきた。僕は「気が向いたらね」と言ってお茶を濁した。
明日は引き篭もろう。
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