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? 「鬼の夢」
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大晦日の夜、恐ろしい鬼があちこちの人に
怨念を撒き散らして歩いて回っているらしい。 いったい何に対して、誰に対して そんなに恨みがあるのだろう。 僕は基本的に他人に興味が無いから そこまで他人を恨んだことが無いし そこまで他人を憎んだことも無い。 その鬼に会って何をそんなに恨んでいるのか 聞きたくなったので大晦日の夜に 僕はうろうろと外を歩き回った。 運良く鬼に会えた。 すると鬼は「お前には恨む価値も無い」と 言って何もせずに去っていった。 僕はなんとなく、ほっとした。 |
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