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? 「頭痛の虫の夢」
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クラスメイトが僕のところにやって来て、
「この頭のやつ、取って」と頼んできた。 ぐいぐいと引っ張ったが全然取れない。 クラスメイトは泣きそうになっている。 「こいつ、頭痛の虫なんだよ。 僕を頭痛に苦しめて喜んでいるんだよ」 とクラスメイトは言った。 「頭痛なら保健室行けば」と僕が言うと 「この前、仮病がばれて怒られたから行きたくない」と クラスメイトは言った。 「じゃあ、僕が行って頭痛薬もらってくるから」 そう言って僕は保健室から頭痛薬をもらってきた。 教室に戻ると頭痛の虫は別の人にくっついていた。 さっきのクラスメイトは晴れ晴れとした顔をしている。 僕はとりあえず頭痛の虫に取り付かれている人に 頭痛薬を渡したが効果はなかった。 さっきのクラスメイトに聞いてみることにした。 「あんた、どうやって頭痛の虫を取ったの」 「僕より病弱な人に取りついたみたい。 あいつ、病弱な人間が好きらしい」 |
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